如来と菩薩
つぶやき
僕の施術は、もしかすると実際に体に触れることよりも会話をすることのほうがクライアントの女性にとって大きな意味を持っているような気がします。
施術依頼をされる女性の多くが悩みを持っていて、それに対してどうしたらいいか分からない、あるいはその悩みを誰にも相談できないということで、まったく縁もゆかりもない僕のところに来られます。
誰にも言えない悩みを人に聞いてもらったということで、その悩みによる苦しさが半減します。
残りの半分を解決するために僕は欲を捨てれば悩みはなくなりますとよく言います。
結局のところ悩みや問題というのは、自分がこうあって欲しいということとは違う事実と直面したときに生じるものなので、最初からこうあって欲しいという欲がなければ悩みや問題はおきないのです。
僕は女性向けの性感マッサージと出会うまでは、欲の塊でした。
何かを欲するという欲もそうですが、こうでなければならないと言った虚栄心や嫌われたくないために嫌なことも我慢してやるという訳の分からない自尊心のようなものも欲の一種です。
常にそういったものでがんじがらめにされている毎日を過ごしていたのですが、この仕事に出会い様々な女性の悩みに対してアドバイスをしていくうちにそのアドバイスはそっくしそのまま自分が実践するべきことなのだということに気づいたのです。
今でも欲はなくなっていませんが、当時と比べれば格段に減っていてそれと比例して悩みもほとんど無いですし、もし大きな問題が起こったとしても、悩むことなく淡々とそれを消化していくことが出来るようになりました。
タイトルにある「如来と菩薩」ですが、メッセンジャーの黒田さんがYoutubeで配信している「くろだ煮」というチャンネルで、僕が言っている欲をもっと細かく笑い飯の哲夫さんが解説してくれてますので、お暇なかたはご覧ください。
タクティリス~正美編 第二話
ホテルの部屋は現実を忘れさせる。そのホテルには六十室以上の部屋があるのだが、平日の昼間だというのに二室しか空きが無かった。Mはそのうちのひとつを慣れた手つきで選択し、フロントで手続きを終え、正美をエスコートしてエレベーターに乗った。
室内はそれほど広くなく、二人がけのソファとクイーンサイズのベッドで占められている。ホテルのサービスドリンクを二人で飲みながら、正美が予約した理由などを中心に会話をした。その後、正美はMに促されるままひとりでシャワーを浴び、下着をつけずにバスローブ一枚になった。
ベッドに横たわってからは時間の感覚がなくなっていた。BGMとして静かに流れるジャズボーカルのせいなのか、背中を撫でられる感覚で、母親に寝かしつけられていた時の子供のころの記憶が蘇ったせいなのかは、わからない。ただ、日常とはまったく違う世界に存在しているという感覚だけは確かに感じていた。
このままずっと続けばいいのに。と、正美は思った。
いつのまにかMの話す声もBGMも消え、ただ自分が存在しているという意識だけになっていた。母親でも妻でも嫁でもなく、正美ですらない、ただの存在として。生まれる前に感じた安らぎのようなものが形になってそこにあった。
誰かが耳元で話しかけていた。トーンとリズムが心地よかった。眠っていたわけではないのだが、それが自分に対する言葉だと理解するのに時間がかかった。
「眠っていたんですか」
Mは微笑みながら正美に話しかけた。
否定とも肯定ともとれるようなうなずきをすることが、その時の正美の精一杯の返事だった。マッサージの終了を告げられて、バスローブを脱いでうつ伏せで横たわるように指示された。バスローブの下にはなにもつけていない。赤い照明の下に正美の白い肌が一瞬浮き彫りになったが、すぐにバスタオルがかけられた。力を抜いてリラックスしてくださいと言われたが、緊張感は不思議となくなっていた。
「性感マッサージを始めますね」
正美は小さくハイとうなずいた。《第三話へ》
◆正美編 トップ

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残りの半分を解決するために僕は欲を捨てれば悩みはなくなりますとよく言います。
結局のところ悩みや問題というのは、自分がこうあって欲しいということとは違う事実と直面したときに生じるものなので、最初からこうあって欲しいという欲がなければ悩みや問題はおきないのです。
僕は女性向けの性感マッサージと出会うまでは、欲の塊でした。
何かを欲するという欲もそうですが、こうでなければならないと言った虚栄心や嫌われたくないために嫌なことも我慢してやるという訳の分からない自尊心のようなものも欲の一種です。
常にそういったものでがんじがらめにされている毎日を過ごしていたのですが、この仕事に出会い様々な女性の悩みに対してアドバイスをしていくうちにそのアドバイスはそっくしそのまま自分が実践するべきことなのだということに気づいたのです。
今でも欲はなくなっていませんが、当時と比べれば格段に減っていてそれと比例して悩みもほとんど無いですし、もし大きな問題が起こったとしても、悩むことなく淡々とそれを消化していくことが出来るようになりました。
タイトルにある「如来と菩薩」ですが、メッセンジャーの黒田さんがYoutubeで配信している「くろだ煮」というチャンネルで、僕が言っている欲をもっと細かく笑い飯の哲夫さんが解説してくれてますので、お暇なかたはご覧ください。
タクティリス~正美編 第二話
ホテルの部屋は現実を忘れさせる。そのホテルには六十室以上の部屋があるのだが、平日の昼間だというのに二室しか空きが無かった。Mはそのうちのひとつを慣れた手つきで選択し、フロントで手続きを終え、正美をエスコートしてエレベーターに乗った。
室内はそれほど広くなく、二人がけのソファとクイーンサイズのベッドで占められている。ホテルのサービスドリンクを二人で飲みながら、正美が予約した理由などを中心に会話をした。その後、正美はMに促されるままひとりでシャワーを浴び、下着をつけずにバスローブ一枚になった。
ベッドに横たわってからは時間の感覚がなくなっていた。BGMとして静かに流れるジャズボーカルのせいなのか、背中を撫でられる感覚で、母親に寝かしつけられていた時の子供のころの記憶が蘇ったせいなのかは、わからない。ただ、日常とはまったく違う世界に存在しているという感覚だけは確かに感じていた。
このままずっと続けばいいのに。と、正美は思った。
いつのまにかMの話す声もBGMも消え、ただ自分が存在しているという意識だけになっていた。母親でも妻でも嫁でもなく、正美ですらない、ただの存在として。生まれる前に感じた安らぎのようなものが形になってそこにあった。
誰かが耳元で話しかけていた。トーンとリズムが心地よかった。眠っていたわけではないのだが、それが自分に対する言葉だと理解するのに時間がかかった。
「眠っていたんですか」
Mは微笑みながら正美に話しかけた。
否定とも肯定ともとれるようなうなずきをすることが、その時の正美の精一杯の返事だった。マッサージの終了を告げられて、バスローブを脱いでうつ伏せで横たわるように指示された。バスローブの下にはなにもつけていない。赤い照明の下に正美の白い肌が一瞬浮き彫りになったが、すぐにバスタオルがかけられた。力を抜いてリラックスしてくださいと言われたが、緊張感は不思議となくなっていた。
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