【小説】タクティリス 正美編 第七話
施術小説
小説「タクティリス」については、こちらをご覧ください。
タクティリス~正美編 第七話
運動会が終わり、和食のファミリーレストランに全員で行くこととなった。長男が小学校に入ったばかりの頃は、焼肉や回転寿司などに行っていたのだが、義父が亡くなり、義母が参加するようになってからは、和食のレストランに行くことが、秋山家のルールになっていた。
運動会の主役は、子供ではなく義母になる。悟は、経験したこともない大きな運動会に参加し、やり通したという自信が芽生えたのか、いつになくはしゃいでいた。初めての徒競走で、一番になったことも大きな要因だ。夫の博史も上機嫌で、饒舌になっていた。
「チッチは、優と将来は、結婚するの」
酒に酔っているせいなのか、義母と同じように返答に困る質問が突然飛び出した。
「チッチは、きっといいお嫁さんになると思うわ」
義母が割り込んできた。
「器量もいいし、いい大学にも入っているし、なんといっても明るいからね」
「そんなことないですよ。我がままで好きな事をやっているだけです」
チッチは、笑顔で答えた。
「ワガママってなに」
エビフライをほおばりながら、悟が正美に質問した。
「自分が思ったことを周りの人のことを考えずにすることよ」
「ふ~ん。ワガママってダメなことなの」
「周りの人に迷惑がかかるのは、よくないでしょ」
「でもチッチは、誰にも迷惑をかけてないよ」
正美は、返事に困ってしまった。
「いいワガママと悪いワガママがあるのかもね」
長女の綾香が、助けるように口を挟んだ。
「ワガママにいいも悪いもないよ。セクハラと同じで、受けた相手がどう思うかじゃないの」
優が、話に加わった。
「セクハラってなに」
悟が、正美を見上げた。正美が、返事に困っていると、チッチが笑いながら助けを出してくれた。
「サトル君のパパがママをいじめるようなことだよ」
「パパがママをいじめるの……?」
「変な例えをしないで欲しいなあ。いつも優しくしてるのに」
酒で頬を赤くした博史が言った。
正美は、ふと、夫や姑の振る舞いは、セクハラやパワハラではないかと思った。それらは、職場だけでなく家庭内でも同じではないかと。
「悟ちゃんも、パパみたいに優しい大人にならないとダメだよ」
義母の言葉には、息子である夫博史への愛情が満ち溢れていた。
◆第六話
◆正美編 トップ

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「チッチは、優と将来は、結婚するの」
酒に酔っているせいなのか、義母と同じように返答に困る質問が突然飛び出した。
「チッチは、きっといいお嫁さんになると思うわ」
義母が割り込んできた。
「器量もいいし、いい大学にも入っているし、なんといっても明るいからね」
「そんなことないですよ。我がままで好きな事をやっているだけです」
チッチは、笑顔で答えた。
「ワガママってなに」
エビフライをほおばりながら、悟が正美に質問した。
「自分が思ったことを周りの人のことを考えずにすることよ」
「ふ~ん。ワガママってダメなことなの」
「周りの人に迷惑がかかるのは、よくないでしょ」
「でもチッチは、誰にも迷惑をかけてないよ」
正美は、返事に困ってしまった。
「いいワガママと悪いワガママがあるのかもね」
長女の綾香が、助けるように口を挟んだ。
「ワガママにいいも悪いもないよ。セクハラと同じで、受けた相手がどう思うかじゃないの」
優が、話に加わった。
「セクハラってなに」
悟が、正美を見上げた。正美が、返事に困っていると、チッチが笑いながら助けを出してくれた。
「サトル君のパパがママをいじめるようなことだよ」
「パパがママをいじめるの……?」
「変な例えをしないで欲しいなあ。いつも優しくしてるのに」
酒で頬を赤くした博史が言った。
正美は、ふと、夫や姑の振る舞いは、セクハラやパワハラではないかと思った。それらは、職場だけでなく家庭内でも同じではないかと。
「悟ちゃんも、パパみたいに優しい大人にならないとダメだよ」
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