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小説「タクティリス」を再開します!

告知
01 /25 2021
もう10年近く前に女性向けの性感マッサージという業種があるということを知り、その数年後に営業届を出して実際に仕事として始めた訳ですが、お客さんとして来てくださる女性たちの話を聞いているうちにとても根の深い問題に関わっているのだなと実感しました。

女性としての尊厳や性の悩み、子育てや嫁姑問題などに悩む女性がたくさんいる現実を知り、施術予約をしてくれた目の前のその人だけでなく、悩みを抱えていても施術の予約が出来ない方や、そういった相談すらできる場所が無いと思っている方に対して今より少しでも過ごしやすい環境になって欲しいということで当時の僕は二つの方法を考えました。

ひとつは悩みを抱える女性と向き合って話しを聞いてくれる場所を増やそうと思い、僕と同じような女性向けの性感マッサージ師が増えたらということで、性感マッサージ師になるための方法というレポートを無料で配布しました。(現在も無料で配布しております)

約8年間で1,000を超える方がレポートをダウンロードしていただいていて、多少なりとも貢献できたような気がします。

ふたつ目は、家族や親友にも言えない悩みを抱えながら生きている女性がたくさんいるということを世間に知って欲しいということで、本を出版して広めたいということから小説を書き始めました。

今はもう無いのですが、当時はヤフーブログを利用していて、投稿した記事の最後におまけとして300字小説として「タクティリス」を書き始めたのです。

2013年から書き始め、100話で1部として5部構成の本にまとめようと思っていたのですが、3部の途中で急に行き詰ってしまって、それ以来8年近くも放置していました。

今回は、その中途半端な小説をまた最初から推敲し直して、新聞の連載小説の文字数1500前後で1話として、このブログに投稿した記事の最後、または小説だけを投稿しようと思います。

興味のある方はご覧ください。

タクティリス~正美編 第一話

 熱を帯びているかのような温かい手が、うつ伏せの腰にそっと置かれた。時間にすると五秒もなかったはずだが、背骨を通り越して子宮まで熱が伝わってきた。ふいに卵子が着床したときと同じ感覚になった瞬間、Mのその手がゆっくりと時計回りに動き出す。

正美は自分の背中に別の生き物が寄生しているような感覚を覚えた。それは決して不快ではなく、なぜか生まれる前の記憶を呼び覚ますような不思議な感覚だった。日常で何度も見た主人の冷めた目や子供の泣き顔、猜疑心の塊のようなママ友の笑顔が、時計回りの手の動きに合わせて黒板消しで消されるように消滅していった。

性感マッサージを受ける正美の緊張感は、それと共に消えていき、体とベッドが接触している感覚もなくなった。その時ふと大学生になる長男、優(マサル)の彼女チッチの顔が浮かんだ。千晴という名前を一度聞いたことはあったが、息子の彼女はチッチだということにまったく違和感がなくなっていた。

優とチッチは正美の世界には存在しないあきらかに異質な塊を運び込んでくる。親鳥が運んでくる餌を待つひな鳥に感情というものがあるとしたらそれとは真逆の気持ちをいつも感じていた。

自分の分身が自分の想像を超えた存在に成長していることが正美にとっては心地よかった。あれほど手を焼かせた優がチッチの前では頼もしい男性として振舞っている。達成感や安堵感のようなものなのかも知れないが、いつしか正美は見知らぬ男とホテルにいるという状況を忘れて、ただ至福を味わっていた。

Mの温かい手は、いつのまにか背中を時計回りに撫でることからL一からL五まである腰椎の一番へこんだ骨、L四番から放射状に動き出していた。うつぶせの正美の左手側に座っているMから見るとちょうど十二時の方向が、正美の腰の右側面にあたる。精密時計のように正確に手の温かさの針が、L四番を基点として一時、二時と示し始めた。

時計に追われるようになったのは、いったいいつからだろう。正美はふと、自分の一日を振り返っていた。家族の中で一番最後に寝て、家族の中で一番最初に起きるようになってから二十年以上が経過していた。家族のために時計を何度見たことかわからない。その行為が、自分の大切な時間を削っているなどと気づかないままに。

「寒くないですか?」

聞き覚えのある声が聞こえてきた。正美は直感的に大丈夫ですと返事をした。自分がどこにいてどんな状態だったかを思い出したのは、返事をした後のことだった。マッサージを始めてから二度目の会話となる。一度目も部屋の温度について聞かれただけだった。

Mは寡黙だった。さっきまでソファでにこやかに会話をしていた男と同じ人物とは思えないほど真剣な顔をしていたが、正美の返事を聞いて微笑んだ。それはさっきまで正美の頭の中に浮かんでいたチッチや時計のことを見透かされていたような微笑だった。

正美は急に現実に戻されて緊張がまた蘇ってきた。

「いつもこんなに静かなんですか」

今日、初めて正美から口を開いた。

「マミさんが、静かなので……」

Mは正美の肩甲骨を揺らすように撫でながら話し始めた。正美は施術を予約する際にマミという仮名を使っていた。

「今は、この後の性感マッサージの効果を高めるための下準備として体に話しかけているんです。その為にあまり関係のない話はしないようにしています」

「体に話しかけるって?」

「体、とくに肩甲骨などが硬くなっている人は、問題をたくさん抱えて処理しきれていないので、労ってあげるというか、今日は安心してリラックスしてくださいねって語りかけるんです」

その他の部位に関してもいろいろな語りかけをするのだとMは答えた。

「優しく語って撫でてあげると、オキシトシンというホルモンが分泌されるんです」

Mへの安心感は、それが作用しているようだ。《第二話へ


2月16日より東京に行きます。詳細はこちら。



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前田貴久

生年月日 : 1963年9月6日
職業 : 性感マッサージ師
住所 : 大阪府大阪市中央区
自己紹介 :
はじめまして、前田貴久ともうします。

私は、性感マッサージのスペシャリストとしてセックスレスによる欲求不満や仕事のストレスでお悩みの女性を心身ともに癒しております。

施術は、ローションやオイルなどを一切使用せず、自然に分泌される愛液と口技による唾液を併用しながら、柔らかい指先と舌技により、独特の刺激を与えます。

流れとしては最初マッサージによって手先から肩や腰・背中、ふくらはぎ、足の裏など全身を重点的にもみほぐした後、ゆっくりとしたソフトタッチを髪の毛から始まり全身に施し、敏感になってきたところで口技と手技を併用し、絶頂を迎えていただきます。

女性としての悦びを存分に味わっていただければ幸いです。

興味を持たれた方は、お気軽にご連絡ください。